日本で二大政党制は成立するか?

今回の原発論争を機に、民主党自民党がそれぞれ以下のように対立的政策をとれば、日本でも二大政党制が機能するようになるんじゃないでしょうか。


民主党

脱原発
・消費税増税賛成
外国人参政権賛成
憲法9条改正反対


自民党

原発持続
・消費税増税反対
外国人参政権反対
憲法9条改正賛成


つまり、民主党が左派政策、自民党が右派政策をそれぞれもっと分かりやすく取れば、二大政党制ももう少し有効に機能するんじゃないかなぁ。というか、これくらいやらないと二大政党制は機能しない。まぁ、こんな風に明確な政策を両党が打ち出すことは現実的にありえないでしょうが…。
もちろん、上の区分以外にも、脱原発派の右派とか、原発持続派の左派とかいろいろな組み合わせがあっていいし、それぞれの組み合わせに応じて新しい政党ができればいいんですけどね。

というか、本来はこういう政策の軸にしたがって、政治家がそれぞれの政党に分かれるべきなんだよなー。いろいろなしがらみがあって、そんな風にはできないのでしょうが。小沢一郎がずっと狙っている大連立とかも、大連立じたいが目的というよりは、それを機に党派をガラガラポンして、政界再編することが一番の目的なのでしょうが、まぁ現実的には難しそうですね。
結局、日本の政治でまともな政策論議や二大政党制は成立しない(結局、政治家どうしの人間関係や派閥的なところで政治が決定されていく)ということなのでしょうか。

そう考えると、近年の日本政治で政策論争が成立したのは、良くも悪くも小泉政権のときだけだっということになるので(郵政選挙とか格差論議とか)、小泉純一郎という政治家は日本政治史のなかで本当に特異な存在だったんだなと改めて思わされますね。