書評:『「アメリカ覇権」という信仰−ドル暴落と日本の選択』

「アメリカ覇権」という信仰 〔ドル暴落と日本の選択〕

「アメリカ覇権」という信仰 〔ドル暴落と日本の選択〕

アメリカ覇権終了のお知らせ。
僕の師匠のひとりでもある佐伯啓思先生をはじめ、E・トッド、R・ボワイエ、水野和夫など多彩な面々がアメリカ覇権の終了について書いた短文を寄せ集めた本です。
いろんな論者の意見が一気に読めて便利。


アメリカ覇権の終了は、①アフガン・イラク統治の失敗、②サブプライムローン・バブルの崩壊、ときて、これから数年内にやってくると予想される、③ドルの大暴落、で完了すると見られています。
日本円でいうと1ドル=70〜80円程度になるのではないかと予想されています。
一時的には60円台にまでいっちゃう可能性もないとは言えません。


大英帝国の覇権がアメリカに移ったのがだいたい第一次大戦前後だと考えられているので、
もしこの本の論者たちが言っているように数年以内にアメリカ覇権が終了するとすれば、アメリカの覇権が続いたのは約100年間だったということになりますね。まぁそんなものか。


本当にドルが暴落したらアメリカ旅行にでも行こうかな。