書評:『世界一幸福な国デンマークの暮らし方』

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)


2006年にイギリスの社会心理学者が発表した「国民幸福度ランキング」で、
デンマークが1位、日本はまさかの90位という結果が出たそうです。
また2008年にアメリカの政治学者らによって発表された「国民の幸福度調査」でも、
やはりデンマークが1位、日本は43位(97カ国中)という結果だったそうです。
デンマークすげぇ。


で、なんでデンマーク人がそんなに幸せなのかというと、
キーワードはやはり「高福祉・高負担」。
デンマークは医療・教育・年金などの社会保障がほとんどすべて無料で受けられる。
その代わりに税金は高い。所得税率50%、消費税率25%!


しかし国民の間で高税率への不満はほとんどないという。
みんな「たしかに税金は高いけれど、その分きちんと自分たちの生活に還元されているから不満はないよ」と言うんだそうな。


うーん、日本もそうなればいいのになと思います。
しかしよく言われることですが、それはデンマークが小国であるからこそできていることで、
日本のように人口1億もいる国ではなかなか難しいのだろうなぁとも思います。


しかし日本はこれからますます少子高齢化が進んで、医療費・介護費などの社会保障費が増加し続けることは必須なので、やはり日本もある程度は税金・保険料を上げていかざるをえないでしょうね。
そのためにも民主党さんに役人の無駄遣いを一掃してもらい、税金の使い道がガラス張り状態になるような仕組みを作ってほしいものです。期待しています。