日本のサービス業の生産性は低いのか

読んでいてなんだか非常に納得した話。


◆日本の成長戦略:サービス業の生産性は低いのか
http://www.mri.co.jp/NEWS/column/thinking/2009/2013155_1801.html


日本のサービス業の生産性は非常に低いと言われている。

◆「日本の生産性は先進 7 カ国中最下位」
http://activity.jpc-net.jp/detail/01.data/activity000847/attached.pdf


しかしこの話、個人的には非常に違和感がある。
直観的に「ほんまかいな?」と思ってしまうのだ。
その直観的な違和感の原因が何なのか、分かった気がした。


たとえば「レジの前に2人と並べば、店員がとんできて、会計の対応をしてくれる」日本のコンビニと、「レジの前に人が列を成しており、いつもかなり待たされる」米国のドラッグストアのどちらが生産性が高いのか?という話。


サービスの生産性は「店の売上げを分子とし、店員の数を分母として割る」ために、多くの店員を配置する日本のサービス業は米国のサービス業より生産性が低い、ということになる。しかし「サービスの質」という点から見れば、この場合明らかに米国よりも日本のほうが上だろう。


いや、それは日本のサービスが過剰だという話なのだろうか?
たしかにそういう面もあるだろう。
しかし、モノが豊富に溢れかえった現代社会、これからはサービスの質で勝負だ、というなら「生産性が低い」日本のサービス業にも希望の光はあると思う。
問題はその「質の高い」サービス業をどうやってグローバルに売り込んでいくのか?ということだ。


ていうか、単純に「生産性は高いが質は低い」米国のサービスと「生産性は低いが質は高い」日本のサービスなら、日本のサービスを選びたい。
その選択が許されないなら、「生産性の向上」なんて指標いらんわ。


◆ウソか本当か〜「ニッポンの労働生産性が低いのはサービス業が悪いから」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080619/162818/?P=2

◆経済成長に必要なサービス業の生産性向上
http://www.nli-research.co.jp/report/econo_eye/2007/nn071001.html

◆日本のサービス業における生産性の高さ
http://d.hatena.ne.jp/mensch/20081124