勝間和代の提言

最近、人気の勝間和代さんの提言。
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2009/01/post-7.html
読んでてなるほどなと思ったのでメモ。


日本が抱えている「働く仕組み」の問題は、以下の三つに集約される。


①非正規雇用正規雇用の待遇格差、特に解雇への保護が違いすぎ、格差を招いている。
長時間労働で、ワーク・ライフ・バランスを崩している。
最低賃金が現在、時給627〜766円と抑えられているため、長時間労働しても貧困から抜け出せない「ワーキングプア」が生じている。


これらの問題を解決するため、三つの改革を提言する。


正規雇用者の解雇要件を緩和。再就職支援の義務化や不当解雇を防止する方策も立てる。
欧州連合と同等の、週48時間労働規制を導入する。
最低賃金を1000円に引き上げる。平均賃金の約42%になり、余裕が生まれる。


興味深いのは改革の①と③ですね。
最低賃金を1000円に引き上げるとともに、正規社員を解雇しやすくする。
〝アメとムチ〟の〝ムチ〟の部分を一番目に入れてるあたりがエライと思う。


「正社員と非正社員の均等待遇」って最近よく言ってますけど、
これは非正社員の待遇向上だけじゃなく、相対的な正社員の待遇低下を不可避的に含むものです。


現在の法律ではよっぽどのダメ社員でも会社を辞めさせるのはかなり難しい。
〝ムチ〟の部分としてそこを緩和しようというのは妥当な案ではないかと。
これを悪用して正社員をリストラしまくる企業が出てきたら、それはそれで問題なんですが…


勝間和代ってあんまり好きじゃないんですけど、
この意見に関しては賛成ですね。
何より重要なのは③「最低賃金の引き上げ」だと思います。